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インタビュー:関谷醸造株式会社様

関谷醸造株式会社 http://www.houraisen.co.jp
愛知県設楽町:清酒製造業:社員数40名
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                蓬莱泉ロゴ

当社は地元の若者を積極的に採用して、通年雇用のできる体制を作ってきました。奥三河の自然環境は、酒造りには好条件なのですが、過疎化、高齢化の進む地域だけに人材の確保、育成は重要な課題です。
 また、今までは、高品質の酒造りを目指してきましたが、今後は日本酒を足場に、広く発酵と食に関わる分野に業務を広げていきたいと考え、米作り、焼酎・リキュールの製造等にも着手しています。

人事考課制度の導入は、業務が多様化していく中で、社員ひとりひとりの力量を高めることと、前向きで柔軟な視野を持って仕事に取り組む社員を養成するのが狙いです。
 各部署のリーダーを中心に、業務の内容を洗い出し、難易度・重要度で整理した部署ごとの職能要件表を作成しています。これは、考課の基準表ですが、各社員が所属部署の業務の内容や要求される業務の水準の確認、ステップアップの段階を見通せる社員教育の資料として活用できるものになっています。また、年に2回、各部署の考課者が考課結果のレベル合わせの検討を行いますが、その際に、部署間の支援の具体的な方法や業務の改善の提案などの話し合いができ、評価の視点を掘り下げたり、経営者の意図を伝える場にもなっています。
 制度を導入した頃は、戸惑いや抵抗もありましたが、年を追うごとにこの制度を有効に活用していこうという積極的な姿勢がみられるようになってきました。
 東海マネージメントの後藤氏は、地元に在住しているご縁もあり、導入当初からお世話になっており、常に当社の実状に合う制度になるように尽力していただいています。
 わたしたちは現状に甘んじることなく、少しでも良い酒を造り、良い情報を提供したいと考えてきました。この制度を、社員の力を取り込めるようなものとして根付かせ、今後も奥三河に活力を与えられる企業でありたいと思っています。

                                              関谷醸造株式会社
                                              代表取締役 関谷徹

コンサルタント後藤から一言
 なかなか手に入らない大吟醸「吟」や「空」で有名な、愛知県奥三河山間部に位置する歴史ある酒造メーカーです。関谷社長様は戦略性の高い経営をなさっており、それが現在につながっています。社員がだんだん増えるにつれ社長様お一人では管理が難しくなり、人事評価制度の構築を仰せつかりました。経営陣が求められる人材像を明確にし、働きぶりによって一定のインセンティブも設けました。更に部門の責任者を任命し、管理責任や成果責任も明確にしました。年2回行う人事評価会議(目合わせ会議)では社員の評価だけではなく、部門間のコミュニケーションや問題提議を行なう格好の場でもあり、議論が発熱することも度々です。5年間ほどの試行錯誤の末仕事の価値や重要度などまで踏み込んだ、社員のやる気が喚起され前向きに取り組める風土が構築できたと思います。

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2007年11月11日 05:44に投稿されたエントリーのページです。

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